中学生の勉強の中で、嫌いな教科の一位は、数学だそうです。
たしかに、中学生にとって、数学とは難しいというイメージがあるのではないでしょうか。
嫌いな教科ということは、すなわち、苦手な教科でもあるということになりますよね。
そのため、普段からの勉強などでも、数学を避けてしまいがちな中学生も多いのではないでしょうか。
それでは、数学に関して、どのような勉強法が成績を上げるため良いのか、定期テストで良い点数を取るために良いのでしょうか。
そこで、ここでは、中学生の数学の勉強法について、くわしく見ていきたいと思います。
目次
中学生の数学の勉強が難しい理由とは?
小学生の勉強が苦手な子どもというのは、算数が苦手というイメージがあるのではないでしょうか。
そして、そのような子どもは、その延長である中学生の数学についても、同様に苦手になってしまうことも多いのではないかと思います。
現在、大人のみなさんでも、中学生のころは、数学は苦手だったという人も多いかもしれません。
確かに、数学というのは、学習内容が難しい教科ではあります。
それだけではなく、数学というのは、「前に勉強した内容を使って新しい問題を解く」教科であることが、苦手な中学生が多い原因となります。
つまり、つまずいたところを放ったらかしにしてしまうと、その先の問題が理解できずどんどん苦手になってしまうのです。
数学というのは、以下の表のように、中1⇒中2⇒中3と学習内容が縦につながっている教科となります。
計算、方程式、関数、図形、資料・確率の5つの分野に分かれ、それぞれの内容が、中1から中3まで縦につながっているのです。
そのため、これまでの学習内容が理解できていないと、新しい内容を理解しにくい教科となっているのです。
そうすると、簡単に中学生の数学で成績を上げるための勉強法というのは、存在しないのでしょうか。
中学生の数学の成績を上げるための、正しい勉強方法とは?
それでは、このように、難しい教科であり、これまでの積み重ねが重要な数学の成績を上げるのはどのようにすれば良いのでしょうか。
中学生の数学の勉強法については以下の3つが重要となります。
- 計算力を身に付ける
- 演習量をこなす
- 苦手の原因までさかのぼって学習する
それぞれについて、くわしく見ていきたいと思います。
計算力を身に付ける
上記で見てきたように、中1・中2・中3の各学年において、学年の最初には、計算分野を学習します。
そのため、計算分野がテストの中心になる場合には、計算力があるかどうかが、テストの点数を大きく左右します。
また、計算分野以外の図形などがテスト範囲の中心となる場合にも、必ず、テストの前半には、計算問題が出題されます。
文章題であっても、式を立てることができても、計算で合わなければ、問題に正解することができません。
このように、数学においては、計算力を身に付けることが、必ず、点数アップに結びつきます。
それでは、計算力を身に付けるために必要なこととはどのようなことでしょうか。
途中式を、出来る限り、丁寧にたくさん書くことです。
学力の低かったり、数学が苦手だったりする子どもほど、計算を解く際に、暗算や式をはしょって解こうとしがちです。
式を丁寧に書くだけで、計算の正答率が上がるのであれば、やらないという選択肢はないはずです。
逆に、「そんなに書かなくても暗算でできるんじゃない?」と思うような子どものほうが、しっかりと途中式を丁寧に書いているのです。
計算分野が中心のテストでは、計算力があればある程度の点数を取ることが可能です。
計算分野が中心ではないテストの場合でも、計算問題だけで、ある程度の点数を取ることが可能です。
演習量をこなす
計算問題についても同様ですが、学習内容を定着させるためには、反復が重要です。
そのため、問題をたくさん解くことで、理解を深めることができるので、出来る限り、多くの問題を解くのが良いでしょう。
塾などに通っていなかったりすると、「やるものがない」と思われるかもしれません。
もし、何か市販などの問題集を持っているのであれば、それらを普段から、書き込まずに解いていれば、繰り返し演習することが可能です。
また、同じ問題を繰り返すことも非常に意味のあることなので、学校の課題などを繰り返し解くというのも非常に効果的です。
苦手の原因までさかのぼって学習する
上記で述べたように、数学というのは、学習内容が縦につながっている教科となります。
そのため、苦手な状態を放っておき、そのまま、学年が上がってしまうと、どんどん、取り返すのが困難になっていきます。
中2、中3と学年が上がった状態で、計算の基礎もあまり理解できていないという状態になると、その状態から、現在の学年の学習内容を理解するのは非常に難しいです。
このような場合には、適切に、過去の学習内容に遡った上で、復習を行い、土台となる基礎を固める必要があります。
そうはいっても、時間は限られているので、やみくもに、中1の初めから復習を行うというのも少し難しいのではないかと思います。
このような場合には、塾や家庭教師など、信頼できる指導者の指示に従った方が良いでしょう。
中学生の数学は、勉強法次第で成績を上げられる!
苦手な中学生がもっとも多い教科である数学ですが、勉強法次第で、成績を上げることは可能です。
私自身も、中学生のときは、数学の成績は非常に悪かったです^^;
しかし、大人になってからだと、「これはこういう意味だったんだ」などと気付くことも非常に多く、スムーズに理解できるようになりました。
しかし、理解できても、実際に正解できるかどうかというのは、やはり、計算力次第となります。
そして、その計算力を高めるためには、やはり、途中式を省略せずに、正しく書くことです。
学力の低い生徒ほど、途中式を書かないというのは、何百・何千人の中学生に指導を行ってきた際の共通点だと断言できます。
やみくもに努力しても、うまくいくかどうかはわかりません。
しかし、正しい努力というのは、必ず、報われるので、正しいやり方で、勉強を正しく努力しましょう!