内申点は、入試当日の学力検査と合わせて、入試の合否判定に用いられる重要な成績となります。
都道府県や入試制度、受験校によって、差はありますが、中学3年間分の成績が内申点に含まれることが多いようです。
そうすると、中学校の3年間、5教科と副教科4教科すべての内申点を意識して勉強しなければいけないことになります。
これは、人によって、教科の得意不得意もあるので、非常に大変なことなのではないでしょうか。
できれば、効率良く内申点を上げる方法というのがあれば、知りたいですよね。
そこで、ここでは、内申点を上げる方法として、副教科で上手く稼ぐコツについて、くわしく見ていきたいと思います。
[quads id=1]5教科と副教科(実技4教科)は内申点の上がりやすさが違う?
内申点には、5教科と副教科(実技4教科)の9教科があります。
しかし、実は、教科によって、内申点の上げやすさが違うのです。
特にわかりやすいのが、5教科と副教科(実技4教科)の内申点の上がりやすさの差です。
5教科よりも、副教科(実技4教科)のほうが、圧倒的に内申点が上がりやすいのです。
そうであれば、副教科(実技4教科)に力を注いだ方が得ですよね。
教科によって、内申点の上がりやすさが違う理由や、副教科に力をいれたほうが良い理由について、くわしく見ていきたいと思います。
実技4教科の内申点を上げることを意識したほうが良い理由は?
内申点は、各教科5段階で付けられます。
(都道府県や入試制度によって、それぞれの教科を何倍かして点数化しますが)
そうすると、9教科×5段階の45点満点となります。
しかし、そのうちの半分近くの20点は、副教科ということになっていますよね。
そうであれば、いくら入試に必要がないとはいえ、副教科に力を入れない理由はありません。
また、都道府県や入試制度によりますが、点数化する際に、5教科よりも、副教科の方が内申点の配点の割合が高くなっているところもあるのです。
国・社・数・理・英の5教科の内申点を上げるのが困難な理由は?
教科ごとに、内申点の上がりやすさが違うと言いましたが、5教科と副教科で比較して考えていきたいと思います。
5教科がなぜ内申点が上がりにくいのかを考える前に、内申点の付けられ方を考えたいと思います。
内申点は、簡単に言うと、テストの点数、授業への参加・意欲、課題などの提出物の3つから評価されます。
5教科の場合には、テストの難易度は副教科よりも圧倒的に高くなります。
特に、入試にも必要なものとなりますので、学校の先生も作成に力を入れます。
そして、作成のもととなるネタも豊富です。
5教科については、業者が作るテスト、塾用の教材、市販の問題集などがあふれていますよね。
入試の過去問なんかもそうですし、5教科の問題は、ネット上の無料のものも山ほどあります。
学校の先生からすると、ネタにできるものは、限りなくあるわけです。
そのため、難易度の高いものを作ることも簡単になってしまいます。
そして、授業への参加や意欲の面でも、そのようにする意志があっても、わからないものは、なかなか挙手するなどできないですよね。
ですので、5教科については、テストの面でも、授業への参加の面でも、なかなか簡単に内申点を上げるのは難しいというのが現状です。
実技4教科の内申点を上げやすい理由は?
5教科に対して、実技4教科が、テストの点数を上げやすい理由というのは、テストの作られ方自体に理由があります。
先ほど述べたように、5教科の問題のネタ元となるものは、どこにでもあふれています。
それに対して、副教科である美術・音楽・保健体育・技術家庭科などは、問題を作るネタ元が乏しいというのが現状です。
入試もありませんし、塾用の教材、市販の問題集なども、ほとんど存在しないに等しいです。
学校の先生も、テスト問題を作成するのに、非常に苦労してしまいます。
しかも、授業で学習していない内容を出題するわけにはいかないので、授業で学習した内容から出題するしかないということになります。
副教科に関しては、地域差はありますが、基本的には、期末テストの際にしか、テストが実施されません。
そのため、毎回毎回力をいれて取り組む必要もないので、勉強する労力や負担も小さくなります。
そして、副教科に関しては、実技教科であるため、テストの点数だけでなく、実技の面でも評価が行われます。
このように、副教科のほうが、5教科よりも、内申点を上げやすく、上げるメリットも大きいのです。
それでは、具体的にどのように対策を行えば良いのかについて、見ていきたいと思います。
[quads id=1]副教科(実技4教科)で内申点を上げる方法は?
それでは、具体的に、副教科の内申点を上げるための方法について、見ていきたいと思います。
副教科の内申点を上げるためには、以下の点に力を入れることが重要となります。
- 授業態度を良くする
- 実技に力を入れて取り組む
- 授業のプリントやノートの内容を完璧にする
それぞれについて、くわしく見ていきたいと思います。
授業態度を良くする
これは、副教科だけでなく、全ての教科に共通して言えることです。
内申点が決められるのは、テストの点数だけではなく、普段からの授業態度も重要となります。
しかし、副教科に関しては、定期テストが、期末のときにしか行われないのが一般的なため、5教科よりも、テストの重要度が下がります。
そのため、普段からの学習態度を良くするだけで、評価を上げることが可能となります。
実技に力を入れて取り組む
副教科の評価については、実技が含まれています。
もちろん、出来・不出来も評価の対象となりますが、それだけでなく、やろうという意欲や意志も評価の対象となります。
実技に関しては、センスのようなものも必要とはなりますが、教わったことを忠実に再現しよういという努力は、必ず評価の対象となります。
授業態度同様に、意識だけで改善できるので、5教科よりは、評価を上げやすいと言えるでしょう。
授業のプリントやノートの内容を完璧にする
副教科のテスト対策についてですが、前述したように、副教科のテスト作成のネタ元というのは、それほど、世の中には存在しないというのが、現実です。
そのため、テストの出題内容というのは、大半が授業のノートやプリントとなります。
これらの内容をしっかりと時間をかけて、丸暗記するつもりで取り組めば、8割程度の点数を取ることは、それほど困難ではありません。
ただし、入試に必要のない教科であるため、後回しになりがちなことが問題なのです。
そのため、期末テストは教科数が多いことを意識して、早めから、テスト勉強に着手し、副教科に割ける時間を確保できるかどうかがポイントとなります。
極端に言えば、前日に1日かけて丸暗記すれば、副教科はある程度の点数にはなるはずです。
基本的に、中学生にもなれば、保護者が子どもの勉強に関わるべきではないと思いますが、副教科に関してであれば、アドバイスをしてあげることが可能だと思います。
副教科の内容というのは、大人からすれば、比較的、常識といえるような内容であることが多いですよね。
そうすると、大人の視点からだと、ある程度、出題されそうな内容やポイントも見えてくるはずです。
あとは、塾に通っているのであれば、自習の際などに、副教科のプリントを、塾に持って行って、塾の先生にどこが重要か聞くのが有効な手段となります。
[quads id=1]副教科に力を入れて内申点を稼ぐ!
入試の合否判定には、内申点も重要となります。
そして、その内申点のうちの半分近くは、副教科となります。
また、都道府県や入試制度によっては、副教科の内申点比率のほうが、5教科よりも高い場合があります。
しかし、副教科は、入試には必要のない教科であるために、テスト勉強などは後回しになってしまいがちです。
入試での合格を考えた際に、受験科目ではない、副教科に力を入れることは、一見、遠回りに見えますが、結局、副教科に力を入れることは、志望校合格への近道なのです。
副教科に力を入れることで、入試の際に志望校に対する内申点を満たすことも可能となることもあるはずです。
このように、効率良く、9教科の成績が上げられるように取り組んでいきたいものですね。