高校入試の合否判定は、当日の学力検査だけで決まるわけではありません。
都道府県や入試制度、受験校によって、異なりますが、当日の学力検査と内申点を合わせたもので、合否判定が行われるのが一般的となります。
そのため、高校入試で合格するためには、普段からの中学校での学習の取り組みを良くし、内申点を上げることが重要となります。
しかし、内申点を上げる方法というのは、具体的には、一体、どういうものなのでしょうか。
そこで、ここでは、入試の合否判定に重要である中学校の内申点を上げる方法について、くわしく見ていきたいと思います。
[quads id=1]各教科の内申点はどのように評価される?
内申点とは、入試の合否判定が行われる際に、学力検査と合わせて、評価されるものとなります。
そのため、入試での合格には非常に重要なものとなります。
それでは、この内申点とは、一体、中学校においては、どのように評価されるものなのでしょうか。
各教科の観点別評価とは?
まずは、各教科の内申点の評価基準から見ていきたいと思います。
国語
- 国語への関心・意欲・態度
- 話す・聞く能力
- 書く能力
- 読む能力
- 言語についての知識・理解・技能
社会
- 社会的事象への関心・意欲・態度
- 社会的な思考・判断・表現
- 資料活用の技能
- 社会的事象についての知識・理解
数学
- 数学への関心・意欲・態度
- 数学的な見方や考え方
- 数学的な技能
- 数量や図形などについての知識・理解
理科
- 自然事象への関心・意欲・態度
- 科学的な思考・表現
- 観察・実験の技能
- 自然事象についての知識・理解
英語
- コミュニケーションへの関心・意欲・態度
- 外国語表現の能力
- 外国語理解の能力
- 言語や文化についての知識・理解
音楽
- 音楽への関心・意欲・態度
- 音楽表現の創意工夫
- 音楽表現の技能
- 鑑賞の能力
美術
- 美術への関心・意欲・態度
- 発想や構想の能力
- 創造的な技能
- 鑑賞の能力
保健体育
- 運動や健康・安全への関心・意欲・態度
- 運動や健康・安全についての思考・判断
- 運動の技能
- 運動や健康・安全についての知識・理解
技術・家庭科
- 生活や技術への関心・意欲・態度
- 生活を工夫し創造する能力
- 生活の技能
- 生活や技術についての知識・理解
観点別評価からわかる内申点を上げる方法とは?
上記の各教科の鑑別評価は、教科により内容の違いはありますが、大きく分けると以下のようになります。
- 関心、意欲、態度
- 知識、理解、技能
- 思考、判断、表現
もちろん、それぞれは、基本的には、中学校でのテストの点数が主に、評価の基準にはなってしまいますが、それ以外にも評価されるポイントがあります。
それぞれが評価されるのは、どのような場合なのかについて、くわしく見ていきたいと思います。
関心、意欲、態度
関心、意欲、態度というのは、中学校のでテストの点数はもちろんですが、それ以外にも、授業へ参加しようという意欲や態度を見られます。
そのため、取り組み姿勢や授業態度などといった、普段から授業へ参加する姿勢が評価されます。
知識、理解、技能
知識や理解というのは、基本的には、中学校のでテストの点数など、その教科をどれくらい理解できているのかという点において、評価されることになります。
思考、判断、表現
表現は、特に、実技教科、いわゆる副教科において、重視されます。
できるかできないかといった、能力を見るだけでなく、どのように取り組んでいるのかなどが評価されます。
[quads id=1]内申点を上げる方法とは?上げやすいところを上げるべき?
内申点の評価には、観点別評価が取り入れられています。
また、教科ごとにもその内容は異なるため、教科によって上げられるかどうか、上げやすいかどうかが異なってきます。
自分自身の得意不得意もあるかもしれません。
もちろん、9教科すべてにおいて、テストで良い点数を取れることが最も良いでしょう。
しかし、テストの点数を上げるというのは、それほど簡単ではありません。
そのため、ある程度、戦略的に考えて、効率良く対策を行い、内申点を上げることが重要となります。
効率良く内申点を上げるには以下の方法が考えられます。
- 関心、意欲、態度の評価を上げる
- 評価の低い教科の評価を上げる
- 副教科の評価を上げる
それぞれについて、くわしく見ていきたいと思います。
関心、意欲、態度の評価を上げる
関心、意欲、態度の評価項目は、テストの点数や理解度だけではなく、教科に取り組もうという意識や意欲が評価の対象となります。
そのため、できるできないよりも、やるかやらないかが重要となってきます。
授業中の態度を良くすること、課題などの提出物の取り組みを良くしたり、期限を守るなどは、理解が良くなくてもできますよね。
評価の低い教科の評価を上げる
勉強にしっかりと取り組もうと思ったときに、まず手を付けるのは、得意な教科(成績の良い教科)からと言う人も多いかと思います。
しかし、内申点を上げようと思ったときに、すでに成績の良い教科の成績を上げるのは、かなり困難なのではないでしょうか。
「4」を「5」にすることを考えるよりも、「2」を「3」にするなど低いものを上げるほうが、より簡単に上げることができます。
そのため、「3」以下を取らないようにするなど、全体的な成績を上げるように意識してみることが重要です。
副教科の評価を上げる
入試に必要なのは、基本的に、主要5教科となります。
そのため、普段からテスト勉強に力を入れるのは、国・社・数・理・英の5教科という人が多いかと思います。
しかし、5教科の成績というのは、実技4教科よりも、圧倒的に上がりにくいものとなっています。
実技4教科の筆記試験というのは、出題範囲が狭かったり、暗記要素が強かったり、単元ごとのつながりも少なかったりします。
そのため、1回のテストのために、時間と力を割くことで、大幅な点数アップが見込めます。
また、実技4教科は、筆記試験のみではなく、その名の通り、実技でも評価をされる教科となっています。
実技に関しては、もちろん、得意不得意だけでなくセンスを問われる部分もあるので、一気に上達できるものではありません。
しかし、できるかできないかだけでなく、熱心に取り組もうとする姿勢も評価されます。
このあたりのことを意識することで、実技4教科については、成績を上げることが可能となります。
[quads id=1]内申点を上げることで高校入試を有利にする!
都道府県や入試制度にもよりますが、多くの場合には、中学1年から中学3年までの内申点が、成績に含まれます。
そして、入試制度によっても異なりますが、入試の総合点のうち、2割から8割が内申点となってきます。
割合が多ければ多いほど、入試を当日に試験を受ける前から、合否の大半が決まってしまっていることになってしまいます。
これほど、入試は重要な内申点ですが、少しの取り組みだけでは、一気に改善できるものではありません。
また、効率良く取り組まないと、内申点は、思ったようには、上げられるものではありません。
上記の内容を参考に、戦略的に、効率よく、内申点対策を行い、入試を有利に進めましょう!