内申点とは?わかりやすく解説!高校入試・受験への影響とは?

内申点とはどういうものなのか具体的に解説します。高校入試や中学受験における内申点の計算方法の出し方から簡単にどれくらい内申点の影響はあるのか詳しく解説します。高校生の方から中学生の方から小学生の方でも内申点については理解できるようわかりやすく解説します。

編集長
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【この記事の監修者:受験の塾選びガイド編集長】

学校の成績に関して、内申点という言葉を耳にすることが多いかと思います。

この内申点というは、学校の成績に関するものであることや、高校入試の合否判定に影響するものであることは、ご存じの人も多いかと思います。

編集長
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中学受験・高校入試・受験への影響がどのようなものなのか、気になるところですよね。

内申点とは?わかりやすく!いつからいつまでの成績?

内申点というのは、言葉としては、なんとなく成績に関するものであることはわかる人も多いかと思います。

しかし、具体的にどのようなものであり、どのようにして付けられるのかということは、わかりやすくはないというのが、皆さんの印象ではないでしょうか。

内申点とは何?

内申点とは、各教科の評定をあらかじめ定められた計算方法によって、点数化したものです。

そして、高校入試においては、学力検査の点数と内申点をあわせて合否判定を行うことになりまう。

そのため、高校入試においては、当日の学力検査だけでなく、内申点がどれくらいあるのかが、合否判定に大きく影響します。

学力検査と内申点の割合は、都道府県、入試制度、受験する高校などによって異なります。

内申点の範囲は?

中学校の内申点に含まれる点数は、都道府県によって異なります。

中1~中3までのすべての成績が内申点に含まれる都道府県

北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、石川、山梨、岐阜、滋賀、京都、大阪、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、沖縄

以上の32都道府県では、中1~中3までのすべての成績が内申点に含まれます。

中2・中3の成績が内申点に含まれる都道府県

神奈川、富山、奈良

以上の3都道府県では、中2・中3の成績が内申点となります。

中3のみの成績が内申点に含まれる都道府県

秋田、山形、東京、福井、長野、静岡、愛知、三重、兵庫、鳥取、福岡、鹿児島

以上の12都道府県では、中3の成績のみが内申点となります。

このように見ていくと、たいていの都道府県では、中1の成績からが内申点に含まれます。

そして、入試の合否判定は、学力検査と内申点で行われます。

つまり、入試は、中1から始まっているということになるのです。

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内申点はどのように付けられる?

このように、入試にとっては、非常に重要な内申点ですが、内申点はどのようにして付けられるのでしょうか。

また、どのようにすれば、内申点を上げられるのでしょうか。

内申点とはどのように付けられる?

内申点は、評定をもとに、各都道府県ごとの計算方法を用いて、算出したものとなります。

それでは、内申点のもとになる評定とはどのようなものでしょうか。

評定とは?

評定とは、各教科を5段階で評価した、通知表の評価となります。

通知表の評価は、現在では、絶対評価によってつけられています。

以前までの評定の相対評価とは?

以前までは、相対評価という、集団内での、相対的な順位により付けられるものでした。

相対的な評価となるため、5は何人、4は何人…といったように、すべての評価に一定の人数が割り振られるという付け方となっていました。

そのため、各学校には、1~5までのそれぞれの成績の生徒が、必ず、決められた割合の人数だけ存在するということになっていました。

現在の評定の絶対評価とは?

これに対して、現在では、絶対評価という方法によって、評定が付けられています。

絶対評価とは、一定の基準に対して、どれだけ満たすことができているのかという基準によって、1~5までの評価を付けるものとなります。

そのため、理屈の上では、極端に優秀な学校やクラスでは、全員に「5」の評定が付くこともあり得るということになります。

各教科は、以下のような観点別学習状況によって、評価されます。

教科観点別学習状況
国語国語への関心・意欲・態度
話す・聞く能力
書く能力
読む能力
言語についての知識・理解・技能
社会社会的事象への関心・意欲・態度
社会的な思考・判断・表現
資料活用の技能
社会的事象についての知識・理解
数学数学への関心・意欲・態度
数学的な見方や考え方
数学的な技能
数量や図形などについての知識・理解
理科自然事象への関心・意欲・態度
科学的な思考・表現
観察・実験の技能
自然事象についての知識・理解
外国語(英語)関心・意欲・態度
外国語表現の能力
外国語理解の能力
言語や文化についての知識・理解

内申点に含まれる評価とは?

内申点とは、評定を含め、その他にも、以下のようなものを含めた評価となります。

  • 成績
  • 出席日数、欠席日数とその理由
  • 生活や学習の状況
  • 特別活動の記録(生徒会、委員会活動、学級活動、部活動などの実績、表彰の記録)

これらを含めて数値化されたものを記載したものを、内申書、正式には、調査書と呼びます。

そして、これが、高校入試の際に、合否判定に用いられるものとなります。

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内申点のおすすめの上げ方

それでは、高校入試において非常に重要な役割を果たす、内申点ですが、どのようにすれば上げられるのでしょうか。

  • 定期テスト・小テストの点数を上げる
  • 課題・提出物をきちんと取り組む
  • 授業態度・コミュニケーションを意識する
  • 学校での活動に力を入れる

それぞれについてくわしく見ていきたいと思います。

定期テスト・小テストの点数を上げる

これは、非常に当たり前のこととなります。

しかし、定期テストなどは、一定期間の分の学習内容に対する結果となります。

そのため、いきなり定期テストの結果を改善するのは、難しいかもしれません。

ですので、普段からの学習をしっかりと取り組み、小テストなど小さなところから取り組みを改善し、意識を変えていくのが良いでしょう。

結局、定期テストの内容というのは、普段からの学習の積み重ね、小テストの積み重ねとなります。

課題・提出物をきちんと取り組む

定期テストの点数をいきなり上げるのは難しいかもしれません。

しかし、課題や提出物に力を入れて取り組むことは、意識次第でできることですよね。

そのため、やるかやらないかだけで、課題や提出物の評価は、上げることが可能です。

そして、課題や提出物に力を入れて取り組むことは、結果として、テストの点数を向上することにつながるため、一石二鳥となります。

授業態度・コミュニケーションを意識する

意欲的に授業に参加する態度は、評価されるに値します。

特に、実技教科などでは、上手いか下手ではなく、まじめに取り組もうとする姿勢や態度を評価してもらえます。

また、授業中の発言など、先生とのコミュニケーションをうまく行うことは、好印象を与えることができます。

それだけでなく、もちろん、大人になるにあたってのコミュニケーション能力を身に付けることにもつながるので、必ず、プラスになるでしょう。

学校での活動に力を入れる

生徒会、委員会活動、学級活動、部活動などに力を入れて取り組むことは、成績には直接結びつきませんが、評価の対象となります。

内申点を上げる方法について詳細はこちら

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内申点は高校入試に大きく影響する!

高校入試の合否判定には、当日の学力検査の結果だけでなく、内申点も大きく影響します。

そのため、特に、中学3年間の成績が内申点に含まれる都道府県では、中1の初めからの取り組みが重要となります。

学力をいきなり上げることは、教科によっても、得意不得意があるので、なかなか難しいかもしれません。

しかし、小テスト、課題の提出、学習への取り組みなど、普段からの意識で改善できるところは、やるかやらないか次第なので、明日からでもできます。

また、内申点は、上げすいところに的を絞って効率良く対策を行うことも重要となります。

意識を変えるだけで、入試の合否が有利になるのであれば、やらないよりは、やったほうが良いですよね(^^)