小学校の英語教科書We Can!はどのような内容?

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学習指導要領の改訂に伴い、2020年から小学校において、英語が教科として導入されることとなりました。
教科として導入されるということは、すなわち、成績が付けられるということとなります。

この小学校での英語教科化に向けた移行措置として、2018年4月からは、小学校5、6年生向けの英語授業が開始されます。

そして、この移行期間には、文科省が用意した「We Can!」という教科書が使用されることとなりますが、一体、どのような内容の教科書なのでしょうか。

 

 

新学習指導要領における小学校英語の目的とは?

小学校では2020年度、中学校では2021年度より、新学習指導要領が実施されます。

これに伴い、2018年度から移行措置が実施されています。

新学習指導要領の小学校英語の改訂のポイントは以下となります。

小学3、4年は「活動型」の授業を週1回、年間35回行う。
また小学5、6年では「教科型」の授業を週2回、年間70回行い、評価がつけられる。
現在中学1年生で学習している「読み」「書き」の大部分は小学5、6年で学習する。
(単語の数では600~700語学習する)

ここで重要なのは、以下です。

・これまで、5、6年生で実施されていた英語の授業が3、4年生から前倒しで実施される。
・小学5、6年生では、成績が付けられる教科としての英語の授業が実施される。
・これまで中1で学習していた内容の大半を5、6年生で学習することとなる。

これまでも5、6年生で学校で英語を学習していましたが、大きく異なるのは、教科として勉強するという点です。

これまでだと、小学校で学習したとはいえ、中学1年生になると、結局、今までと変わらず、一からアルファベット、ローマ字、単語を学習し、文法については、「I am~」から学習していました

しかし、今後は、それらの内容については、すでに学習し、理解できているものとして中学校の内容を進めていくこととなるのではないかと思われます。

その根拠は、2021年より始まる、中学校英語の学習指導要領の改訂にあります。

新学習指導要領の中学校英語の改訂のポイントは以下となります。

「英語で授業を行うことを基本とする」ことが明文化。つまり、先生の話や生徒の発言も英語で行われることになる。
単語は小学校で学習した語(600語~700語)に1,600~1,800語の新語が追加される。
※新指導要領では、現行の1.200語から(小・中学校通して)約2倍の2,200~2,500語を学習することになる
現在完了進行形や仮定法のうち基本的なものなどいままでは高校学習範囲であったものが中学校での範囲に追加されるものもある。

つまり、ある程度は、小学校で文法や単語を学習している前提ということになり、これまで高校生で学習したものを前倒しで学習することになると明言されているのです。

また、中学校の授業は、英語で行うことが基本となるそうです。果たして、本当に実現するのでしょうか??

 

新しい教科書「We Can!」は以前の「Hi, Friends!」とどう違うのか?

指導要領の大幅な改訂が行われる中、使用される新しい教科書の「We Can!」とはいったいどのような内容なのでしょうか。

以前からある「聞く」「話す」活動で英語に慣れ親しむことに加え、「読む」「書く」内容も盛り込れたそうです。

 

 

「Hi, Friends!」の内容・特徴は?

「Hi, Friends!」の指導計画書等については、文科省のホームページで閲覧することが可能です。

“Hi,friends!”関連資料:文部科学省

しかし、そもそもの特徴として、「Hi, Friends!」は、教科書ではなく、補助教材という扱いです。

すなわち、小学校においては、使っても良いし、使わなくても良いという扱いなのです。

また、実際の内容や指導書を見てわかるとおり、大半の内容がアクティビティやゲームを行うようなものとなっていいます。

アクティビティやゲームを通じて、英語に慣れ親しむというのが、これまでの小学校英語の学習指導要領の内容でした。

最終的な目標が、英語に慣れ親しむことであり、「書ける」かどうかは目標にはなっていないというのがポイントとなります。

 

「We Can!」の内容・特徴は?

「We Can!」のサンプルや指導計画書についてはこちらで閲覧できます。

新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について:文部科学省

「Hi, Friends!」に対して、「We Can!」は、中学校の教科書のイメージに少し近くなっているのではないでしょうか。

また、新しい指導要領において、中1での「読み」「書き」の大半を学習し、5~600語の英単語を学習することとなっているため、本格的な英語の学習となることが想像されます。

ワークシートなどを見るとわかるとおり、単語を書かせることを求めています。

また、本文中には、「May I ~?」といった助動詞を用いた表現、一般動詞・be動詞の過去形など、これまで中1の終わりに学習した文法なども使われています。

 

今後の小中学校の教育において、英語の必要性が高まるのではないか?

教科書の内容だけはなく、新学習指導要領と合わせてみることで、今後の小学校英語での学習内容が見えてくるのではないでしょうか。

「We Can!」は「Hi, Friends!」と違い、本格的な英語の内容を記載したものとなっています。

それは、学習指導要領が改訂され、小学5、6年生での学習内容が、成績が付けられる教科としての英語の授業となり、これまで中1で学習していた内容の大半を5、6年生で学習することとなるためではないでしょうか。

そうすると、今までとは違い、英語は中学校になってからで良いというわけにはいかなくなっていくでしょう。

小学校での英語をきちんと学ぶことが重要視され、学校外教育での英語のニーズや必要性も高まっていくのではないかと思われます。

早めに、塾に通わせる、塾で英語を受けさせる、家庭学習教材で英語を学ぶ、などといったことが前倒しで必要になると思われます。

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